84 センバツ
毎日新聞 
いざはばたく

■智辯・青山大紀投手 

183センチのスラリとした長身右腕であり、長打を広角に打ち分ける左打者。昨夏は2年生ながら投打の柱としてチームを甲子園8強に導いた。
 最速148㌔の直球に加え、カーブ、スライダー、カットボール、フォーク、チェンジアップ、ツーシームと「七色の変化球」を持つ。
「変化球は人に教わったり、自分で試したりしてすぐ覚えられる」と言い、決め球も右打者にスライダー、左打者にフォークと投げ分ける。「直球を磨き、甘く入っても空振りさせたり、振り遅れてファウルにさせたい」と、昨秋から木挽(こびき)幸弘コーチの指導でフォーム改造に着手。踏み出す左膝を開かずに壁を作り、腰の回転を横から縦にするなど、下半身を使ったスムーズな重心移動に取り組んでいる。
 昨秋の近畿大会準々決勝で第1打席にスイングした際に右脇腹肉離れになり、準決勝以降の登板を回避。それでも、チームは近畿大会で初優勝し、小坂将商監督は「青山抜きでも力があると証明できた。
青山も今後は一人で重圧を感じなくて済む」と指摘する。
 センバツで対戦したい相手を、本人は「評判の高い大谷(翔平)投手のいる花巻東。
萩原(英之)選手のいる九州学院。神宮大会優勝の光星学院とも戦いたいし、(昨夏の甲子園で敗れた)作新学院と(神宮大会で負けた)鳥取城北にもやり返したい」とスラスラ挙げる。強敵たちとの対決が、今から待ち切れない。【来往哲司】


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